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[ 科学技術・大学 ]
(2018/2/26 05:00)
東京工業大学理学院の西森秀稔教授、須佐友紀研究員らは、次世代コンピューターである量子コンピューターの一種「量子アニーリングマシン」に特別な回路を加えず、指数関数的に計算速度を上げる新手法を開発した。量子アニーリングの実行に使う「横磁場」と呼ばれる制御変数を、量子ビットごとに個別に制御することで、最適解をより効率的に探索する。量子コンピューターの性能が飛躍的に向上し、産業への応用に弾みがつく。
量子アニーリングマシンでは通常、制御変数である横磁場は、システム全体に均一に加えられる。
これに対し、新方式では横磁場を量子ビットごとに個別制御することで、性質が臨界点で変わる「量子相転移」を起こりにくくし、最適解を高速に導く。従来型の量子アニーリングに比べ、最適解を得るのに必要な計算時間を短縮する。
新方式は、実機の量子コンピューターで容易に実現が可能。今回...
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(2018/2/26 05:00)
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