[ 自動車・輸送機 ]

日産、小型商用車を拡販 22年度、4割増の120万台に

(2018/2/27 05:00)

  • アシュワニ・グプタ専務執行役員

日産自動車は26日、小型商用車(LCV)事業の販売台数を2022年度に16年度比40%増の120万台に増やすと発表した。新車種の投入と既存車種の拡販により中国や米国で台数を増やすほか、自動運転などの先進技術の導入も拡大。資本提携する仏ルノー、三菱自動車との3社連合による技術共用や部品の共同購買も進め、営業利益率8%以上を目指す。

日産のLCV事業はピックアップトラックやバンに加え、フレーム構造のスポーツ多目的車(SUV)も対象としている。

新車種としてまずフレームSUVの中型車「テラ」を今春から中国を皮切りにアジアで発売する。フレームSUVのラインアップに中型車を加えることで、ピックアップトラックと合わせたフレーム車種の販売台数を同60%増やす。

  • 中国・アジア向けフレームSUVの新型「テラ」

自動運転や電動化などの先進技術の適用も拡大する。自動運転では緊急ブレーキなどの安全機能の導入を進め、既に日本で導入済みの一部自動運転機能「プロパイロット」についても「フレームSUVやピックアップトラックに導入する」(3社連合のアシュワニ・グプタ専務執行役員、写真)方針だ。

またルノー、三菱自との事業規模のメリットも活用する。欧州ではルノーとバンの次期モデルでプラットフォームを共有するほか、三菱自ともフレーム車種での共通プラットフォームを使うなどし、コスト削減や開発の効率化につなげる。

(2018/2/27 05:00)

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