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[ 建設・住宅・生活 ]
(2018/2/27 05:00)
【札幌】エスイーシー(SEC、北海道函館市、永井英夫社長、0138・22・7188)は、独自の耐圧防水樹脂「ジェラフィン」を活用した橋の伸縮装置などで漏れ水を防ぐ技術を開発した。積雪寒冷地の道路構造物では、融雪剤による塩害や漏れ水などから破損や劣化が多く発生することが課題となっている。ジェラフィンを生かした対策の実証実験を進めており、実用化を目指す。
実証実験は北海道八雲町の見市橋で実施。車道連結部にジェラフィンをフレーク状にしたものを詰めるなどの加工をしたほか、車道橋・歩道橋接合部にもジェラフィンの混合液とゴムチップを混ぜた液を注入する対策を施した。今後、止水ができているかなど、通年での効果も調査する。
橋は主に伸縮装置部分の止水部品が破損して水が漏れやすく、他の構造物に損傷を及ぼしてしまい、補修などのコスト増や施工期間の延長となってしまっていた。
ジェラフィンは、ソフトウレタンの一種を使う樹脂。海洋研究開発機構が保有する高圧実験水槽の試験で、保護した電子機器が正常に動くなど水深1万メートル相当の水圧に耐えることに成功しており、耐久性などの性能を生かす。
SECは、函館の地場産業の発展に貢献するため、2006年に産学官連携を進める水産海洋プロジェクトを立ち上げ、ジェラフィンの開発などに取り組んできた。
(2018/2/27 05:00)
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