ＬＮＧ市場、2000億ドルの投資必要 シェル、需要拡大にらみ

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英・オランダ系石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルは２６日公表した２０１８年の液化天然ガス（ＬＮＧ）展望で、２０３０年までのＬＮＧ需要拡大に対応するには、２０００億ドル超の設備投資が必要になるとの見方を示した。

ＬＮＧ市場は、１０年代前半に建設許可が下りた施設が操業を始める中で、２０年に向けて急速に拡大を続ける見込み。だが、１４年以降はエネルギー価格下落のあおりで投資が縮小したことを受け、新規投資がなければ、２０年代半ばから供給不足に転じると予想されている。

ＬＮＧの需要は、１７年の年間２億９３００万トンから３０年までに約５億トンまで増える見込みだが、新規プロジェクトの不足や既存の生産設備の自然減により供給量は３億トンに減少するとみられている。

ＬＮＧ展望は、世界のガス需要が３５年までに年間平均２％ずつ伸びると予測。全エネルギーの中で最も大きな伸び率となるとの見方を示した。（ロンドン＝ロイターＥＳ・時事）