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[ 科学技術・大学 ]
(2018/3/3 08:00)
精密測位に向けて電離層による電波の乱れ補正の調整に時間が必要だという(みちびき4号機CG、内閣府提供)
内閣府は2日、日本版GPS(全地球測位システム)実現を目指す測位衛星「みちびき」の本格運用を11月1日から始めると発表した。当初は4月の運用開始を目指していたが、一部地域で予定していた精密測位が実現できず、調整に時間が必要になった。
みちびきは米国のGPSを補完する日本独自の測位衛星で、GPSの測位情報を補正して誤差を約1メートルまで縮小するほか、国土地理院が全国に設置した電子基準点と連携し、最高で6センチメートル程度の精密測位を実現する。
昨年10月に衛星4基体制が実現し、試験運用を続けてきた。内閣府によると、精密測位には大気上層の電離層による電波の乱れを補正する必要があるが、赤道に近い沖縄県などの一部地域で乱れが大きく、補正のため調整が必要という。(時事)
(2018/3/3 08:00)