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[ 化学・金属・繊維 ]
(2018/3/6 16:30)
神戸製鋼所は6日、アルミ・銅製品などの品質データ改ざん問題の責任を取り、川崎博也会長兼社長(63)が4月1日に辞任すると発表した。アルミ・銅事業部門長の金子明副社長(63)も辞任する。神鋼は品質データ改ざんに関する最終報告書も公表し、新たに6件の不正があったことを明らかにした。
後任社長は近く開く取締役会で決定する。経営陣を刷新し、品質不正の再発防止への取り組みを加速させる方針だ。記者会見した川崎社長は「取引先など多数の皆さまに迷惑を掛け、改めて深くおわびする」と陳謝した。
品質データ改ざんの原因や再発防止策を盛り込んだ最終報告書では、本社やグループ会社が手掛ける産業機械などで新たな不正が判明した。過去に2人の役員が就任前に不正に直接関与していたことも認定。報告書は相次いだ不祥事に関し、「組織風土や役員・社員の意識などの面で根深い問題を抱えている」と指摘した。
再発防止策には、取締役会で社外取締役の比率を3分の1以上とし、意思決定の透明性を高めることを盛り込んだ。社外取締役の中から取締役会議長を選出し、会長職は廃止する。外部有識者で構成する外部品質監督委員会も設置する。(時事)
(2018/3/6 16:30)