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[ 医療・健康・食品 ]
(2018/3/8 06:00)
日本水産は7日、卵から成魚まで人工的に繰り返し育成できる完全養殖のクロマグロ(本マグロ)「喜鮪(きつな)金ラベル」の出荷を開始すると発表した。初出荷は3-4月になる見込みで、2017年度は70トン(約1350尾)、19年度には1000トン(約2万尾)の出荷を目指す。
すしダネとして人気の太平洋クロマグロは、天然資源が減少傾向にあり、完全養殖技術への期待が高まっている。国内の水産大手では、マルハニチロと極洋が既に完全養殖マグロの商業出荷を行っており、日水の出荷開始で大手3社が出そろう。
今回出荷するマグロは、日水子会社の西南水産(大分県佐伯市)が鹿児島の甑島(こしきじま)事業所で成魚に育成した。稚魚用に独自開発した配合飼料でコスト低減を進めたほか、養殖場近くで現地加工し、鮮度やおいしさにこだわった。
東京都内で記者会見した小林雄二執行役員は「資源の持続的利用は重要なテーマ。安定収益を上げるためにも価値のある事業だ」と話した。(時事)
(2018/3/8 06:00)