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(2018/3/23 05:00)
日刊工業新聞社は22日、「第18回理工系学生科学技術論文コンクール」の贈賞式を東京・飯田橋のホテルグランドパレスで開き、最優秀賞・文部科学大臣賞受賞の藤田このむさん(神戸大学)らを表彰した。今回は127編の応募があり、優秀賞や特別賞など計6編が受賞した。
藤田さんは「燃料と食料の架け橋」と題した論文で、コメの収量と稲わらのバイオエタノール収量の両立品種を普及させることが「いつまでも農業を続けられる社会」の実現に寄与すると提案した。贈賞式では「稲わらのバイオエタノールをどのように社会へ発信していくかを考えて執筆した」とあいさつした。
来賓の勝野頼彦文部科学省科学技術・学術総括官は「国連の2030年目標『持続可能な開発目標』(SDGs)の観点から、食糧と燃料の両方に使える新種の米の開発を提案され、論理的な論文にまとめられた」と評価した。また同コンクールが「若者に科学技術への想像力と構想力を喚起する機会を提供している」と祝辞を述べた。
(2018/3/23 05:00)