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[ 科学技術・大学 ]
(2018/3/26 05:00)
■信頼が裏目に
東京大学大学院情報理工学系研究科の鳴海拓志講師らは、自動運転などの人工知能(AI)が一見すると非合理に思える選択肢を提案すると、ユーザーの判断にかかる時間が2―3倍に延びることを見いだした。AIの精度を高めてユーザーから信頼を得たとしても、ユーザーにとって非合理な提案をするとより長く判断を迷わせる結果になった。自動運転の衝突回避のように、急な判断が求められる場面でのAIの設計指針になる。
自動車を運転し、二股の道のどちらかに進むとコインがもらえるゲームでAIを検証した。コインの獲得数は被験者の実験報酬に上乗せする。二股道に着くとAIがどちらの道がお薦めか提案する。このAIが必ず正解の道を勧める場合と、ランダムに道を勧める場合を用意した。その結果、正解を勧めた方がAIへの信頼感が2倍以上向上した。
次に二...
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(2018/3/26 05:00)
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