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[ 商社・流通・サービス ]
(2018/3/24 08:30)
JR北海道と夕張市は23日、市内を通る石勝線夕張支線(夕張駅―新夕張駅間、16.1キロメートル)を2019年4月1日に廃止することで合意した。同社が16年に発表した単独維持が困難な赤字10路線13区間のうち、廃線が決まったのは初めて。120年余りに上る夕張支線の歴史に幕が下りることになる。
島田修社長と鈴木直道市長が同日、夕張市内で合意の覚書に調印した。廃線後の代替バスにかかる費用として、7億5000万円を同社が拠出することも確認した。車両購入などの初期投資や運行補助といった20年分の維持費に当たる金額という。
記者会見した鈴木市長は「ピンチをチャンスに変える発想でJRと共に議論を重ねてきた。今後とも協力体制の維持をお願いする」と述べた。島田社長は「真摯(しんし)に協議に臨み、常に議論を力強くリードしていただいたことに深く感謝申し上げる」と語った。
夕張支線は、石炭輸送路として1892年11月に開通した。しかし、炭鉱の閉山や自動車の普及に伴い利用者数が激減。2016年は、1キロメートル当たりの1日平均輸送人員を示す輸送密度が80人となり、鈴木市長が廃止をJR側に提案した。(時事)
(2018/3/24 08:30)