[ ICT ]
(2018/3/28 14:00)
6.1インチの「P20プロ」には背面にライカの3つのカメラレンズを搭載している(ブルームバーグ)
中国の通信機器メーカー、華為技術(ファーウェイ)は27日、米アップルの「iPhone(アイフォーン)X(テン)」や韓国のサムスン電子の「ギャラクシーS9」に対抗する新型スマートフォンを発表した。
5.8インチの「P20」は縁なしの「エッジ・トゥー・エッジ」ディスプレーを採用。6.1インチの「P20プロ」は背面にカラー用、白黒用、クローズアップ用の3つのカメラレンズを搭載している。両モデルとも画面上部にアイフォーンXと同じようなノッチ(切り欠き)がある。これはサムスンのS9にはない特徴。
IDCのデータによれば、昨年の世界のスマホ市場で華為はシェア11%を占め、サムスン(22%)、アップル(15%)に次ぐ3位となった。上位3社のうち、2014年から毎年シェアを伸ばし続けているのは華為だけだという。
ただ、米通信最大手AT&Tと2位のベライゾン・コミュニケーションズは華為製品を販売しないことを決定。華為と中国政府の関係を巡る米政府の懸念が背景にある。米家電量販店 ベスト・バイも同社との関係を打ち切る方針で、数週間以内に全ての同社製品の販売を停止する計画だ。
カナリスのアナリスト、チア・モー氏(上海在勤)は米国で華為製品を販売しているのはオンラインでアマゾン、実店舗ではウォルマートだけとなったと指摘。さらに、「両社とも手頃な価格の機器を主に取り扱っており、華為ブランドのイメージアップにはつながらない」と語った。(ブルームバーグ)
(2018/3/28 14:00)