[ 科学技術・大学 ]

九大など、メタンガス発電システム 来月ベトナムで実証

(2018/3/29 05:00)

  • メコンデルタ(ベトナム・ベンチェ)のエビ養殖場内に構築したエネルギー循環システム実証プラント(九大提供)

【福岡】九州大学などの研究グループは、有機性廃棄物を資源に発生させたメタンガスを使う発電システムの実証研究を4月にベトナムで始める。固体酸化型燃料電池(SOFC)を使用し、地域に導入できるシステムの確立を目指す。2年間の計画。破砕機メーカーの中山鉄工所(佐賀県武雄市)などの企業も参加する。

実証はエビ養殖が盛んなベトナム南部のメコンデルタ地域で行う。現地で入手しやすいサトウキビの搾りかすやエビ養殖場の汚泥などを生かして発酵させ、発電に使うメタンガスを発生させる。発電した電力は養殖場で使う予定だ。メタンガスによる発電には既に成功しており、実証では気象条件により変動しやすいメタンガスの安定生産に取り組む。SOFCと電池を組み合わせ、運用機器の負荷に合わせた電力供給の仕組みづくりを図る。

九州大水素エネルギー国際研究センターの白鳥祐介准教授は、「自助努力で普及に持っていけるように現地の人材育成も行っている」と話している。

(2018/3/29 05:00)

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