[ 政治・経済 ]
(2018/4/13 13:30)
トランプ米大統領が環太平洋連携協定(TPP)への復帰検討を指示したことについて、13日の閣議後記者会見で閣僚から発言が相次いだ。菅義偉官房長官は「大統領としてTPPの意義や効果について認識を示すものであれば歓迎したい」と表明した。一方、TPPを担当する茂木敏充経済再生担当相は「一部のみを取り出して再交渉することは極めて困難だ」と、自国に有利な内容を復帰条件に挙げるトランプ政権をけん制した。
河野太郎外相が「まず米国がどう考えているのか話を聞く」と述べたほか、世耕弘成経済産業相も「事実関係をよく確認していきたい」と慎重に対応していく考えを示した。
安倍晋三首相とトランプ大統領による日米首脳会談が来週予定されており、TPPについて意見を交換する可能性がある。茂木氏は首脳会談に関し、「米国の通商政策の考え方を確認する」と指摘。麻生太郎副総理兼財務相も米国のTPP復帰検討を歓迎する意向を示した上で、「その時に(トランプ氏と)安倍首相との間で話ができるのではないか」と語った。(時事)
(2018/4/13 13:30)