[ 地域経済 ]
(2018/4/14 16:00)
高知県立坂本龍馬記念館(高知市)は12日、長州藩の木戸孝允が土佐藩の坂本龍馬に宛てた手紙の原本を報道陣に公開した。写真や複製は存在していたが、原本は行方不明で、同館が新たに発見した。21日にリニューアルオープンする同館で一般公開される。
手紙の原本は昨年7月、京都市の古美術商の販売カタログに掲載されていることが分かった。高知県文化資料収集審査会による鑑定の結果、「木戸の筆跡で間違いない」と判断された。
手紙は徳川幕府が大政奉還する約1カ月前、木戸が龍馬に宛てたもの。龍馬に対し、倒幕を達成するため、武力衝突も念頭に大政奉還をやりとげることが重要だと訴えている。
龍馬に宛てた手紙の原本が見つかったのはこれで7通目。同館の三浦夏樹学芸員は「龍馬は幕府や土佐藩から追われていた立場。自分宛ての手紙はほとんど捨てていたため、希少価値が非常に高い」と話している。(時事)
(2018/4/14 16:00)