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[ 医療・健康・食品 ]
(2018/4/17 05:00)
日立製作所は16日、尿を使ってがんのリスクを判別する技術を開発したと発表した。尿の回収から分析を行う検査機関までの運搬方法や搬送時の温度管理といった一連の解析の流れを6カ月にわたって実証する。2020年代初めにも、尿を用いたがん検査の実用化を目指す。
実証ではがん患者と健常者の約250の尿検体を対象に実施。尿と一緒に体の外に排出される約2000種の代謝物から指標となり得る数種を効率的に抽出する。その代謝物の増減により、小児がんや大腸がん、胆道がんのリスクを判別する。
採取した尿は日立の総合解析センタ(東京都国分寺市)から分析を行うシミックファーマサイエンスの西脇ラボ(兵庫県西脇市)に運搬。その際の温度管理など各種データをITで管理する。解析データの評価については名古屋大学医学部附属病院の協力を得て実施する。「(実用化には)検査コストや検体の扱いやすさがとても重要だ」(日立研究開発グループ)としている。
(2018/4/17 05:00)