[ 科学技術・大学 ]

リチウム電池「IT社会実現につながった」 日本国際賞受賞の吉野氏

(2018/4/19 05:00)

国際科学技術財団は18日、2018年の日本国際賞の授賞式を国立劇場で開いた。受賞者は「資源・エネルギー、環境、社会基盤」分野の旭化成名誉フェローの吉野彰氏(70)、「医学、薬学」分野の米エモリー大学のマックス・クーパー教授(84)、ウォルター・アンド・イライザ・ホール医学研究所のジャック・ミラー名誉教授(87)の3人。各分野には賞金5000万円が贈呈される。授賞式には天皇、皇后両陛下が出席され、受賞者を拍手で祝福された。

  • 受賞挨拶をする吉野彰博士と天皇、皇后両陛下

  • 受賞者のジャック・ミラー博士と握手をする天皇、皇后両陛下

  • 受賞者と握手をした後、笑顔で退場する天皇、皇后両陛下

吉野氏は、従来技術に独自技術を組み合わせ、リチウムイオン電池を考案、実用的なシステムとして確立した。吉野氏は「現代のモバイル、IT社会実現につながった。電気自動車への応用も進んでいる。受賞を励みに、今後も研究にまい進したい」と喜びを語った。

クーパー氏とミラー氏は、Bリンパ球系列とTリンパ球系列という二つの異なる免疫系統を発見し、多くの疾患の研究に貢献した。クーパー氏は「がんなどの多くの疾患治療につながる研究をしてきた多くの人を代表して受賞できることを光栄に思う」と語った。

(2018/4/19 05:00)

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