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[ 建設・住宅・生活 ]
(2018/4/27 05:00)
鹿島は早ければ7月にもダム堤体建設工事で、幅60メートルのスライド型枠の全自動化を始める。新桂沢ダム(北海道三笠市)で実用化済みの幅15メートルの技術を拡張して、同ダムで稼働させる。タブレット端末から指示するだけで、コンクリート打設後の脱型から次の打設箇所までのスライドやセットまでを自動で行い、大幅に省力化できる。人手の作業に比べ、型枠の作業時間を約80%強削減することを目指す。
新桂沢ダムですでに実用化した幅15メートルの自動スライド型枠を四つ連結し、同調制御するシステムを構築する。併せて型枠の現位置と設計位置の差を補正する測量作業も自動化する。7―8月めどに稼働させる。今後、コンクリートダムへの適用をはじめ、橋の橋脚部や堤防など大型構造物にも幅広く展開していく。
鹿島は2017年5月、大分川ダム(大分市)建設工事で幅15メートルの型枠を自動一括スライドさせることに成功。従来のクレーンを使った作業を不要とし、溶接工やとび工、クレーン操縦者など特殊作業者でなくても施工を可能にした。
11月には新桂沢ダム堤体で幅15メートルのスライド型枠の一連の作業を全自動化し、人手の作業に比べ作業時間を約36%削減した。また、複数系統の電動モーター、油圧ジャッキの同調制御により型枠の歪み発生を防ぐなど、作業の高度化を図っている。
鹿島では、幅60メートルのスライド型枠の全自動化で作業時間をさらに削減し、建設業の課題である生産性向上を推進する。
(2018/4/27 05:00)
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