[ オピニオン ]
(2018/5/3 05:00)
新年度入りから約1カ月。「五月病」の発症が懸念される時期だ。企業の新入社員や大学の新入生が新しい環境に適応できず、無気力、焦り、不安感におそわれ、疲労感や食欲不振を訴えるのが五月病の特徴的な症状と言える。
五月病は正式な病名ではなく、医学的には「抑うつ状態」。環境変化の大きい新入社員や新入生に起こりやすいとされる。ただ、人事異動で転勤したり、職場環境や人間関係が変わった、責任が増したという人も気を付けた方がよいだろう。
環境変化に対して「早く馴染まなくては…」との意気込みが強いと、自分を追い込むことになりかねない。予防するにはストレスをためない、張り切りすぎない、仕事を忘れリラックスする時間を作るのが有効。
新入社員の研修期間を長くする企業が増えているため、5月ではなく6月に五月病と同じ症状になる「六月病」が増えているという。発症までの期間が長い分だけ症状が重いとしたら深刻だ。
仕事の環境や人間関係は変わらなくても、IT化の進展で仕事の進め方は大きく変わっている。ストレスをためないように、リラックスしながら原稿を書くようにしよう。過度にアルコールに依存するのは危険だと自戒しつつ。
(2018/5/3 05:00)