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[ 商社・流通・サービス ]
(2018/5/8 22:00)
日本航空が新たな格安航空会社(LCC)を設立する計画が8日、分かった。2010年の経営破綻に伴って制限されていた路線開設や新規投資が17年春に解禁されたことを受け、LCC事業の拡大にかじを切る。新LCCは東京五輪・パラリンピックが開催される20年にも欧米路線などの運航を始め、急増する訪日外国人客の取り込みを狙う。
日航はオーストラリアの航空大手カンタス・グループなどと11年に設立したLCC、ジェットスター・ジャパン(千葉県成田市)の株式3分の1を保有している。同社便は国内外26路線に就航しているが、国際線は香港や台湾など近距離路線が中心だ。
新LCCは、日航の既存路線と重複しない欧州や米国の都市などと日本を結ぶ計画。日本発着のLCCでは、これまでなかった欧米路線を目玉に、日航は出遅れたLCC事業で巻き返しを目指す。
アジアの経済発展に伴いアジア太平洋圏の航空需要は今後も拡大が見込まれており、日本発着のLCC路線の競争が激化している。日航のライバル、ANAホールディングスはLCC事業の拡大を狙い、傘下のピーチ・アビエーション(大阪府田尻町)とバニラ・エア(成田市)を19年度末までに経営統合する。(時事)
(2018/5/8 22:00)