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[ 環境・エネルギー ]
(2018/5/14 17:30)
【ワシントン・ロイターES=時事】トランプ米政権は、解体核兵器から取り出した余剰プルトニウムを再処理したウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を原子力発電所で活用する構想について、コストがかかり過ぎるとして実現を断念した。
エネルギー省は今月10日に上院委員会に提出した文書で、サウスカロライナ州サバンナリバーで進めるMOX燃料プロジェクトは、これまでに投じた76億ドルに加え、さらに約480億ドルの予算が必要になると試算。「サウスカロライナ州では(ミューメキシコ州にある地下処分場への)プルトニウム出荷に向けた処理を行っている。今後も続ける方針だ」と説明した。
プルトニウムを地下埋蔵処分した場合、コストは199億ドル規模と推計されている。
MOX燃料を使った発電をめぐり、オバマ前政権も実現を断念していた。その後、サウスカロライナ州の政治家らから、雇用対策としてMOX燃料活用を求める声が上がったため、エネルギー省は再検討していた。
(2018/5/14 17:30)