[ 環境・エネルギー ]

【電子版】トランプ米政権、原発でのMOX燃料利用断念 余剰プルトニウムは地下処分

(2018/5/14 17:30)

  • 米エクセロン・コーポレーションのドレスデン原発(11年3月、イリノイ=ブルームバーグ)

【ワシントン・ロイターES=時事】トランプ米政権は、解体核兵器から取り出した余剰プルトニウムを再処理したウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を原子力発電所で活用する構想について、コストがかかり過ぎるとして実現を断念した。

 エネルギー省は今月10日に上院委員会に提出した文書で、サウスカロライナ州サバンナリバーで進めるMOX燃料プロジェクトは、これまでに投じた76億ドルに加え、さらに約480億ドルの予算が必要になると試算。「サウスカロライナ州では(ミューメキシコ州にある地下処分場への)プルトニウム出荷に向けた処理を行っている。今後も続ける方針だ」と説明した。

 プルトニウムを地下埋蔵処分した場合、コストは199億ドル規模と推計されている。

 MOX燃料を使った発電をめぐり、オバマ前政権も実現を断念していた。その後、サウスカロライナ州の政治家らから、雇用対策としてMOX燃料活用を求める声が上がったため、エネルギー省は再検討していた。

(2018/5/14 17:30)

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

↓もっと見る

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン