[ ICT ]
(2018/5/15 22:00)
ソフトバンクグループの孫正義社長は、同氏の構想に基づくテクノロジー投資ファンドであるビジョン・ファンドの第2号が近く設定されると明言した。
孫氏は東京での米紙ウォールストリート・ジャーナル主催のイベントで、「ビジョン・ファンド2はもちろん誕生する。近い将来のいつかだ」と語った。
時期や規模について具体的には言及しなかった。昨年開始された最初のビジョン・ファンドは900億ドル(約9兆9000億円)を集め、世界最大のテクノロジー投資ファンドとなった。これまでに資金の40%程度を投資したと孫氏が述べた。大胆な予測は孫氏の持ち味だが、第2のファンドへの言及は現在のビジョン・ファンドの募集締め切りが近いことを示唆しているかもしれない。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は先週、同ファンドが目標の1000億ドル規模に近づいていると報じていた。独ダイムラーと日本の3大銀行、オラクル共同創業者のラリー・エリソン氏、バーレーンのソブリン・ウエルス・ファンド(SWF)がビジョン・ファンドの投資家に加わるとしている。
投資先を見つける方法について、孫氏は映画スターウォーズに言及。シリーズに登場する伝説的ジェダイ・マスター「ヨーダはフォースを使え、考えるな、ただ感じろと言う」と語った。
「チームがデューデリジェンス(資産評価)をする時、1-3カ月をかけて深く分析する。しかし最初の数分間に私が感じた直感が、詳細な計算より有用な時がある」と発言。「何回もやっているので考える必要すらなくなる。ただ感じることができる」と続けた。(ブルームバーグ)
(2018/5/15 22:00)