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[ 科学技術・大学 ]
(2018/5/16 16:30)
気象庁は16日、気象予報に使うスーパーコンピューターを新型に更新し、6月5日に運用を始めると発表した。同月以降、降雨量の細かい予測や台風の強さの予報期間延長など、新機能を段階的に導入する計画だ。
気象庁として10代目のスパコンとなる「Cray XC50」は、予報に関わる計算能力が現行機の約10倍に向上した。5年間の運用費用も合わせた開発費は約100億円。
地点ごとの細かい降雨量予測は現在、6時間先までだが、6月下旬から15時間先に延びる。未明の豪雨が前日夕方までには予測でき、明るいうちに避難を呼び掛けることができる。
台風の最大風速や気圧といった強さの予報も、現行の3日先から5日先まで延長される。また2週間先の気温を、具体的な温度を示して予報できるようになる。
来年度前半には、21通りの予測を組み合わせる「メソアンサンブル予報システム」を導入。集中豪雨や暴風などの早期予測を目指す。(時事)
(2018/5/16 16:30)