[ 政治・経済 ]
(2018/5/21 12:30)
財務省が21日発表した4月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は前年同月比30.9%増の6260億円の黒字だった。黒字は2カ月連続で、米国向けの自動車や中国向けの半導体製造装置の輸出が伸びた。対米黒字は4.7%増の6157億円と2カ月ぶりに増えた。
輸出額は7.8%増の6兆8223億円と17カ月連続のプラス。輸入額は原粗油など資源価格上昇の影響や米国からの航空機エンジン輸入で、5.9%増の6兆1963億円となった。
地域別では、対中国の貿易収支が1458億円の赤字となった。赤字は2カ月ぶり。半導体製造装置など輸出は増えたが、パソコンや鉄鋼などの輸入も増えたことが影響した。
トランプ米政権が輸入制限措置として追加関税を決めた鉄鋼の対米輸出は13.7%増の181億6400万円だった。関税課は鉄鋼の輸出について、「内外の経済情勢や資源価格などの影響を受ける。追加関税の影響は申し上げられない」(担当者)と説明している。(時事)
(2018/5/21 12:30)