[ ICT ]
(2018/5/23 11:30)
【ブリュッセル=時事】インターネット交流サイト最大手フェイスブック(FB)のザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は22日、ブリュッセルで欧州議会の意見聴取に応じた。選挙介入の疑いにつながった利用者情報の流出や偽ニュースなどへの対応で、「自らの責任を十分認識していなかったのは間違いだった」と陳謝した。ザッカーバーグ氏は米議会でも情報流出対策の甘さなどを謝罪していた。
出席議員からは、「氷山の一角ではないか」と厳しい声が上がった。欧州では、来年の欧州議会選挙などを控えて、反欧州連合(EU)勢力の台頭が懸念されている。ザッカーバーグ氏は「選挙は最優先課題の一つだ」と語り、情報流出対策などに万全を期す考えを強調した。
EUが個人情報保護のため25日に施行する「一般データ保護規則(GDPR)」に関しては、「完全に対応するつもりだ」と語った。新規則は、企業に個人情報を域外に持ち出すことなどを制限し、違反した場合は巨額の制裁金を科す。
(2018/5/23 11:30)