【電子版】ブラジル、25日から自動車生産停止 トラック運転手ストで物流停滞

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  トラック運送業者らは、燃料価格の上昇に抗議してストライキ続行。物流機能の停止で輸出や生産に影響が出ている（5月23日、ブラジル・ルジアニア＝ブルームバーグ）

【サンパウロ＝時事】ブラジル全国自動車製造者協会（ANFAVEA）は24日、ディーゼル燃料値上げに反対するトラック運転手協会のストライキで全国的に物流が停滞しているのを受け、全ての自動車メーカーが25日から生産を停止すると発表した。地元紙グロボが伝えた。

　協会は「ストが販売だけではなく、輸出や生産に重大な影響を及ぼしている」と指摘。「自動車産業は1日2億5000万レアルの税を納めている。国の税収に大きな衝撃を与えるだろう」としている。

　ブラジルの昨年の自動車生産台数は269万9672台。地元紙エスタド・デ・サンパウロによると、ストの影響で、自動車産業の24日の稼働率は3割に落ち込んだ。

　トラック運転手協会は、燃料にかかる連邦税減免を求めて21日からスト入り。各地で幹線道路をふさいでいるため物流や交通がストップし、農畜産物の輸出に悪影響が出ているほか、大都市では自動車用のガソリン不足が深刻化している。