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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/5/30 12:00)
欧州連合(EU)の乗用車市場を米テスラが予見するような電動化の時代に移行させる上で、域内の消費者が当局者と同じくらいの役割を果たすかもしれないと、ビエンコフスカ欧州委員(域内市場・産業担当)が述べた。
ビエンコフスカ委員は窒素酸化物(NOX)排出に関する米試験をごまかすための不正ソフト搭載をドイツのフォルクスワーゲン(VW)が2015年に認めて以降、EUは「飛躍的な進歩」を遂げたと指摘。この問題が「排ガスとよりクリーンな乗用車に対する社会の感情」に深い影響を与えたとの見解を示した。
24日にブリュッセルのオフィスでインタビューに応じたビエンコフスカ委員は「ディーゼル車は終わりだ」とし、「数年後には完全に姿を消すだろう。これは過去のテクノロジーだ」と語った。
排ガス不正問題はEUが道路輸送の技術革新に備えるのを後押しする可能性がある。欧州はテスラが本社を構える米国や電気自動車販売の約半分を占める中国との競争に向き合う中、世界の乗用車市場で主導権を維持する構え。(ブルームバーグ)
(2018/5/30 12:00)