[ ICT ]
(2018/6/16 15:30)
【サンフランシスコ=ロイターES時事】米マイクロソフトはアマゾン・ドット・コムに対抗して、買い物の際にレジでの支払いを不要にする技術の開発に取り組んでいる。関係筋がロイターに明らかにした。
マイクロソフトが開発しているのは顧客が買い物かごに入れた商品を識別するシステムで、既に各国の小売業者にテスト版を提示したほか、米ウォールマートと協議を進めているという。
アマゾンは1月にシアトルで、レジなしコンビニエンスストア「アマゾン・ゴー」をオープンした。マイクロソフトの新技術はアマゾンと競争する小売業者を支援する狙いがある。
マイクロソフトは小売り関連技術の蓄積が可能になる。またクラウド市場でアマゾンに次ぐ2位につけており、小売業者との戦略的な提携は大きなメリットがある。
商業サービスの開始時期は不明で、実際に小売業者の要求に応えられるかも明らかでない。ただ小売業界で次の大きな技術革新になる可能性があり、アマゾンの競争相手は無視することができないとの見方が出ている。
ベンチャーキャピタルのループ・ベンチャーズは、米国の無人精算システムの市場規模を500億ドルと推計している。マイクロソフトは「うわさや臆測にはコメントしない」としている。ウォルマートとアマゾンはコメントを控えた。
(2018/6/16 15:30)