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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/6/28 19:00)
ウォーレン・バフェット氏が出資する中国の電気自動車(EV)メーカー、比亜迪(BYD)は、来年にはEV向け電池工場としては世界最大となる可能性のある施設を建設している。生産能力を高め、利益の伸びを復活させるための取り組みの一環だ。
BYDによれば、青海省にある工場が2019年にフル稼働した際の年間生産能力は24ギガワット時となる。これは同社のEV「唐」120万台を十分賄える規模。投資総額は100億元(約1670億円)。20年までに電池生産能力を4倍近くに引き上げることを目指す。
新エネルギー車の生産で中国最大手のBYDは、電池の自給自足で他の自動車メーカーとの差別化を図っており、携帯電話向け電池メーカーとして出発した同社には電池生産における強みもある。同社はまた、過去10年のうち5年が減益となったことを受け、他の自動車メーカーへの電池販売で収入源を増やそうと生産を拡大しつつあり、同事業のスピンオフ(分離・独立)を計画している。
新工場は広さ100万平方メートルと、サッカー競技場約140面に相当。およそ100体のロボットが物流や製造を手掛ける、完全に自動化された施設となる。
ライバル会社の米テスラはネバダ州のギガファクトリーを拡大しつつある。イーロン・マスク氏率いる同社は中国でのギガファクトリー建設を計画している。中国の寧徳時代新能源科技(CATL)も24ギガワット級の工場を建設中で、20年前後に完成の予定。(ブルームバーグ)
(2018/6/28 19:00)