[ ロボット ]
(2018/7/1 16:00)
世界で初めてロボットが調理するハンバーガー店が、米サンフランシスコのベイエリア(湾岸地帯)に登場した。
調理用ロボットを手掛けるクリエーターのハンバーガーは、20のコンピューターと350のセンサー、50のアクチュエーターを搭載したマシンによって調理される。このマシンはブリオッシュバンズをスライスしトーストするところから、注文に応じたトッピングの追加、パテの調味・調理に至る全工程を5分でこなす。
肉は注文が入ってからひかれ、マシンがトマトやレタスをトッピングし、スパイスで調味し、ソースをかける。その後、人間の手で顧客に提供される。価格は6ドル(約660円)。
クリエーター(旧社名:モメンタム・マシンズ)は、2012年に起業家アレックス・バルダコスタ氏によって創設された。33歳のバルダコスタ氏はアップルやテスラ、米航空宇宙局(NASA)、ウォルト・ディズニー・イマジニアリング・リサーチ・アンド・デベロップメント出身のエンジニアやデザイナー、ロボット研究者を集め、「アベンジャーズ」のようなスーパーチームを作り上げた。
このチームには、シェ・パニーズやモモフク、シングルスレッドといった有名レストランの出身者もいる。バルダコスタ氏の売り文句はシンプルだ。マシンは人間より効率的にハンバーガーを熱い鉄板で焼いたり、トマトをスライスしたりすることが可能で、風邪をひいた従業員が調理するといった健康上の危険もない。その上、映画に出てくるウィリー・ウォンカのチョコレート工場のようなマシンはソーシャルメディアにとってお宝だ。
長さ14フィート(約4.3メートル)の装置は、バンズを運ぶガラスのシューターやソースが入ったサイロ、ハンバーガーを優しく押し出すへらを備えている。マシンの周辺にいる従業員は、材料の補充係のほか、装置の手前で注文・会計を担当する「コンシェルジュ」と最後尾でハンバーガーを顧客に手渡す数人だけだ。
(2018/7/1 16:00)