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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/7/10 13:30)
米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が10日に上海を訪問する。計画に詳しい複数の関係者が明らかにしたもので、政府関連の行事に参加するためだという。米中貿易摩擦の激化が世界最大の電気自動車(EV)市場に大きな影響を及ぼす中での訪中となる。
マスク氏は11-12日に北京も訪れる。関係者1人が情報の非公開を理由に匿名で語った。同氏の出張の詳細は明らかにされていないが、テスラは1年余り前から中国に製造施設を開設しようと取り組んでいる。
米中両国が自動車関税を引き上げたため、テスラの取り組みは緊急性が増している。中国が米国産自動車への追加関税を発動したのを受け、同社は中国で「モデルS」セダンと「モデルX」クロスオーバーの価格を最大3万ドル(約332万円) 引き上げた。値上げにより、同社にとって世界で2番目に大きい市場である中国でテスラ車はますます高根の花となった。
テスラは昨年6月、現地生産の可能性を探るため上海市政府と協力していると明らかにしていた。同社唯一の自動車組立工場はカリフォルニア州フリーモントにあり、ネバダ州にバッテリー工場を持つ。
テスラの中国在勤広報担当者に電子メールでコメントを求めたが回答はない。9日の取引でテスラの株価は3.1%高で終了した。(ブルームバーグ)
(2018/7/10 13:30)