[ オピニオン ]
(2018/7/17 05:00)
「ハマ弁」をご存じか。浜っ子が話す横浜弁か、横浜名物のシウマイ弁当のことかと思っていたらとんでもない勘違い。横浜市が実施している、予約配達弁当のことだと知った。
中学時代にも給食があった身とすれば?マーク。横浜市は親の愛情弁当を基本としているから公立の中学校給食がない、という。ただ、親の負担は相当なもの。共働き夫婦や一人親家庭はなおさら。そこで市は一昨年から希望者に民間業者に調理と配達を委託、ハマ弁を始めた。
家庭の負担は「ごはん、おかず、汁物、牛乳」で470円だったが、利用率は1%台に低迷。1食あたり6000円超の市費が投入されている。
利用率低迷の理由には事前予約が必要、コンビニ弁当と比べても安くない、などがあるらしい。市は2018年4月から340円に値下げした。それならばお隣の川崎市のように学校給食を始めれば良いと思うのだが、歴史的な事情や財政的な理由がある。
高等教育や幼児教育の無償化とともに学校給食の無償化が政府内で議論されている。が、横浜市など中学給食がない地域では「逆差別だ」と反対する声もある。愛情弁当とは無縁なサラリーマン記者とすれば、横浜の中学生がうらやましいが…。
(2018/7/17 05:00)