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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/7/17 15:00)
米複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、米ボーイングが開発中の次世代中距離旅客機797の需要について、同機向け新型エンジンを開発して採算が合うほど旺盛になるとは確信を持てていないとした。
航空機エンジン部門GEアビエーションの責任者、デービッド・ジョイス氏は16日、ボーイングがエンジンを1社に独占供給させるのか、それとも競合する2社を採用するのか決定していないことを特に踏まえると、エンジンに関してさらに検討する必要があると説明した。英ファンボロー国際航空ショーで語った。
ジョイス氏は記者説明会で、「われわれは依然として、市場規模の予測に取り組んでいる」と発言。「新たに乗り出す時は気分が良いが、株主は成功するまで気が晴れない」と指摘した。
ボーイングは、人気のA320neoでニッチ市場を開拓した欧州エアバスに対抗するとともに、757と767の後継機とする新中型機(NMA)構想を練っているが、ジョイス氏の慎重姿勢はボーイングの推進戦略を巡る不確実性を浮き彫りにしている。
ボーイングのデニス・マレンバーグ最高経営責任者(CEO)はファンボロー国際航空ショーでのインタビューで、NMA投入とエンジン供給業者に関する決定は恐らく来年以降になるとの見通しを示し、同社があらゆる選択肢を検討中で生産的な協議を行っていると語った。(ブルームバーグ)
(2018/7/17 15:00)