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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/7/18 11:30)
米ボーイングは今後20年間に航空機および関連支援サービスの市場が15兆ドル(約1690兆円)に達するとの見通しを示した。格安航空会社やこうした航空会社に人気の狭胴機が主に市場をけん引するという。
同社の強気な年次予測の背景には航空宇宙分野で前例のない9年越しの成長がある。世界の貿易に加え、中国やブラジルといった新興市場の経済成長で毎年約1億6000万人が中間層に仲間入りしており、航空機利用が増えている。
ボーイング737MAX7(7月15日、ファンボロー=ブルームバーグ)
ボーイングは経済と航空機利用者のデータを組み合わせて見通しを算出した。需要トレンドを大きく変えかねない短期の地政学的混乱や貿易摩擦の激化による潜在的な波及効果は考慮されていない。
足元の堅調な市場に基づくと、航空会社は需要対応で今後20年に新しい旅客機約4万2700機、計6兆3000億ドル相当を発注する必要が出てくるとボーイングは予測。これは昨年の予想より約1700機多い。
このうち75%近くが、格安航空会社の主力の輸送手段となる狭胴の単通路航空機と見込まれる。
地域別ではアジア太平洋が引き続き最も成長著しい市場になり、新しい航空機納入の約40%を占める見通し。現時点で首位にある北米は欧州と合わせて約40%と見込まれる。(ブルームバーグ)
(2018/7/18 11:30)