[ 政治・経済 ]
(2018/9/6 12:30)
北海道で6日未明に発生した最大震度6強の大規模地震は、道内全域に及ぶ停電もあり、製造業にも大きな影響を及ぼしている。
新日鉄住金の室蘭製鉄所(室蘭市)の敷地内にある三菱製鋼子会社の製鋼工場では、地震後の停電で冷却装置が停止し、連続鋳造設備から出火。消防の出動で既にほぼ鎮火したが、建設機械や自動車向けの特殊鋼生産は、再開のめどが全く立たない状況だ。
新日鉄住金室蘭製鉄所でも、地震で高炉以外の設備がいったん停止したが、大きな被害はなく、自家発電で一部設備の再稼働を進めているという。
出光興産の北海道製油所(苫小牧市)も地震で生産設備が自動停止。設備の損壊や人的被害は出ていないものの、停電の影響でガソリンなど石油製品の出荷も一時的に停止している。生産・出荷再開のめどは立っていない。
王子ホールディングスでも、新聞用紙を生産する子会社の苫小牧工場(苫小牧市)など道内の主要4工場が、停電のため操業を停止した。出勤できない社員も多く、再開のめどは立たないという。(時事)
(2018/9/6 12:30)