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[ 環境・エネルギー ]
(2018/9/9 23:00)
【札幌】高橋はるみ北海道知事は9日夜、道庁で記者会見し、6日に発生した北海道地震に伴う電力供給のひっ迫について、「北海道が一丸となって2割の節電に取り組んでいかなければならない」と大幅な節電を道民・企業に呼びかけた。平常時より2割の節電を目指すようにとの国からの要請を踏まえた呼びかけで、経済活動が活発化する10日月曜日以降の電力需要の増加をにらみ、節電への協力を求めた。
地震により、北海道電力の苫東厚真火力発電所(北海道厚真町、総出力165万キロワット)の1、2、4号機が損傷。完全復旧には1週間以上かかる見込み。北電は水力発電の上積みや自家発電の電力の調達などで、ピーク時の需要に対応できる電力を確保する計画だが、国は再度の大規模停電を避けるためには道内で平常時より1割程度の節減が必要と判断。さらに老朽した火力発電所をフル稼働しているため、故障のリスクを考えると2割の節電が必要として、北海道に要請した。
こうした事態を受けて、北海道と北海道経済産業局は10日、札幌市内で電力需給に関する会議を開き、経済・産業関係団体などと連携して節電対策に取り組むことを話し合う。
(2018/9/9 23:00)