[ 金融・商況 ]
(2018/9/28 12:00)
28日午前の東京株式市場で、日経平均株価が一時2万4211円を付けた。1991年11月以来26年10カ月ぶりの水準で、バブル経済崩壊後の高値を更新した。午前の終値は、前日比405円66銭高の2万4202円40銭。
外国為替市場で進んだ円安・ドル高や米国株高が好感され、幅広い銘柄が買われた。
日経平均は取引開始直後から上昇し、1月に記録した取引時間中の今年最高値(2万4129円34銭)を上回り、弾みがついた。円相場が1ドル=113円台半ばまで前日比1円近く下落したことで、海外事業の採算改善が期待される自動車や電機といった輸出関連株の値上がりが目立つ。
好調な米景気を背景にダウ工業株30種平均が上昇したことも投資意欲を刺激した。市場関係者は「投資家が世界的な規模で、株式に投資して利益を得ようとする動きを強めている」(銀行系証券)と指摘し、一段の株価上昇を想定している。
28日の東京外為市場は、イタリアの財政不安でユーロ売り・ドル買いが強まったことを受け、円が対ドルでも売られた。午前11時現在は前日比93銭安の1ドル=113円52~56銭だった。(時事)
(2018/9/28 12:00)