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[ 商社・流通・サービス ]
(2018/10/6 07:00)
時給を15ドル(約1700円)以上に引き上げると今週発表した米アマゾン・ドット・コムは、倉庫労働者や他の時間給労働者に対する月次のボーナスと株式報酬を廃止する。
アマゾンの賃金体系について知る関係者2人によると、米国の倉庫従業員は以前は月次ボーナスの受給資格があり、株式報酬と共に月間で数百ドルを得ることができた。同社は3日、賃上げに対応するためこれらの報酬カテゴリーを廃止すると従業員に通知した。
アマゾンは2日、最低賃金の引き上げを発表して称賛を浴びた。政治家などからの批判をかわすとともに、重要な年末商戦を控えた臨時従業員採用でも優位に立てる。
同社は発表文で、ボーナスと株式報酬を廃止した後でも、オペレーションやカスタマーサービス部門の時間給労働者は報酬総額が増加することになると指摘。「インセンティブベースではなくなるため、報酬は一段と直接的で予測可能になる」と説明した。ただ、既に時給15ドルを超える労働者は1ドルの賃上げにとどまり、新規採用者の最大4割の賃上げに比べて小幅なことからベテラン従業員の一部は不満を漏らしていると関係者は話している。(ブルームバーグ)
(2018/10/6 07:00)