[ ICT ]
(2018/10/9 16:30)
米フェイスブックは8日、ユーザーの動きを自動で追うカメラを搭載したビデオ通話デバイス「ポータル」を発表した。個人情報の流出スキャンダルで批判を浴びた経緯を踏まえて、プライバシー侵害を巡る懸念が生じないよう機能面で可能な限り配慮した。
サンフランシスコで開かれた製品発表会でフェイスブックの幹部らは、ユーザーが友人や家族とビデオ通話を行う際、ハンズフリーで動き回れるよう自動追尾カメラを搭載したと説明。マイクとカメラはオフにできるが、録画はできない。ユーザーの音声命令はフェイスブックのデータセンターではなく、デバイス内で処理されるという。
ポータル担当のバイスプレジデント、ラファ・カマルゴ氏は「プライバシーは非常に重要だ」と述べ、「われわれは意識的に録画しないことを選んだ。従ってユーザーの方々は心配しなくてよい」と発言。また、カメラの「オフ」スイッチを信頼できないユーザーのため、使用していない時にレンズを覆うプラスチック製カバーが付いていると説明した。
同デバイスは「ポータル」と「ポータルプラス」の2種。スクリーンのサイズや音質が異なる。米国での販売価格はポータルが199ドル(約2万2500円)、ポータルプラスが349ドル(約3万9500円)。(ブルームバーグ)
(2018/10/9 16:30)