[ 政治・経済 ]
(2018/10/28 07:00)
【サンパウロ=時事】南米エクアドルの在英大使館に6年以上にわたり籠城している内部告発サイト「ウィキリークス」創始者ジュリアン・アサンジ容疑者(47)の弁護士は26日、米国に身柄を引き渡されないならば、同容疑者が英当局の求めに応じて出頭する意思を示していることを明らかにした。
AFP通信によると、弁護士はアサンジ氏が出頭に前向きなことを明かした上で、「英司法の下でアサンジ氏は禁錮3~6カ月の刑に服するかもしれないが、弁護団は出所後に米国に引き渡されない保証を求める。これは極めて重要な条件だ」と述べた。
オーストラリア出身のアサンジ容疑者は2010年12月、スウェーデンでの2人の女性に対する性的暴行容疑で英警察に逮捕された。大量の米外交文書をネットで公開していることから、米国に身柄が引き渡されれば身の危険があるとして12年6月、保釈中にエクアドル大使館に駆け込んだ。スウェーデン検察は捜査を既に打ち切っているが、英当局は裁判所の出頭要請に応じなかった容疑で手配している。
(2018/10/28 07:00)