[ 政治・経済 ]
(2018/10/29 12:30)
安倍晋三首相は28日、自身の別荘のある山梨県にインドのモディ首相を招き、2日間にわたる日印首脳外交の日程をスタートさせた。安倍氏はインドを「自由で開かれたインド太平洋」戦略の最重要パートナーと位置付けており、防衛協力の推進などを確認したい考えだ。
安倍氏による外国要人の別荘招待は初めて。2017年にモディ氏の地元グジャラート州に招かれたことに対する返礼の意味合いがある。歴代首相では1983年、当時の中曽根康弘首相とレーガン米大統領が「日の出山荘」で会談している。
安倍氏は28日、山梨県山中湖村のホテルでモディ氏を出迎え、少人数の昼食会を開催。両首脳は朝鮮半島の非核化に向けて協力していくことで一致した。安倍氏は25~27日の中国訪問の結果についても説明。夕方には同県鳴沢村の別荘で夕食会を開いてモディ氏をもてなした。
両首脳は夕食会に先立って、県内にある産業用ロボット大手ファナックの工場を視察した。
両首脳は29日、首相官邸で日印首脳会談に臨む。2国間の防衛協力に加え、日米印などの枠組みでの協力を確認。デジタル分野の起業を促進するための新たなパートナーシップ協定締結や、第三国でのインフラ開発、保健・医療分野の協力でも合意する見通しだ。両首脳は会談後、成果をまとめた共同声明を発表する。(時事)
(2018/10/29 12:30)