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【電子版】LCCライオン・エア機、時速500km超で落下 最先端機の墜落に謎深く

(2018/10/30 22:00)

  • ライオン・エアのボーイング737型機(10月29日、スカルノ・ハッタ国際空港=ブルームバーグ)

21秒で墜落、189人の生存絶望視

 29日に墜落したインドネシアのライオン・エア機は、時速約350マイル(約563キロメートル)のスピードで落下したことが、同機から発せられたデータから分かった。

 ライオン・エアJT610便は高度4850フィート(約1478メートル)からわずか21秒でジャカルタ付近の海に墜落した。航空機追跡システムのフライトレーダー24がまとめたデータが示した。乗っていた189人の生存は絶望視されている。

  • 墜落現場から回収された遺品を運ぶ捜索救助チーム(10月29日、ジャカルタ・タンジュンプリオク港=ブルームバーグ)

  • 墜落現場から回収された乗客のものとみられる所持品(10月29日、ジャカルタ・タンジュンプリオク港=ブルームバーグ)

  • ライオン・エア危機管理センターで乗客リストのモニターを確認するボーイングの技術者(10月29日、スカルノ・ハッタ国際空港=ブルームバーグ)

 墜落した航空機はボーイング「737MAX8」で、飛行開始からまだ2カ月という新しさだった。ボーイングが昨年投入したばかりの737MAXにとって初めての事故で、ほとんど真新しい最先端機種がなぜ墜落したのか謎は深い。

 パイロットが離陸直後に空港への引き返しを要請したことや、直前の飛行後の整備で問題があったこと、墜落前の不安定な飛行速度などヒントはあるものの、過去のいずれの事故とも明確に一致しない。元米連邦航空局(FAA)の事故調査責任者、スティーブ・ウォラス氏は、「この事故について最もありそうなシナリオというのが思い浮かばない」と話している。(ブルームバーグ)

(2018/10/30 22:00)

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