[ 政治・経済 ]
(2018/11/28 11:30)
【ニューヨーク=時事】トランプ米大統領は27日、ツイッターで、米国とカナダの5工場の停止を決めた米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)に対する補助金の打ち切りを検討していると明らかにした。
トランプ氏は、GMがメキシコや中国での生産は維持していると批判。「GMとバーラ最高経営責任者(CEO)には非常に失望した」と述べ、電気自動車(EV)の購入に対する税控除を含む「全ての補助金を打ち切ることを検討している」と強調した。
GMは前日、主力の米市場で消費者のセダン離れが進んでいるため、来年中にセダンの組立工場など北米5工場の稼働を停止すると発表した。
トランプ氏はまた、2009年に経営破綻したGMに政府が公的資金を投入し、再生を果たしたことに触れ、「米国はGMを救った。これ(工場停止)が返礼か!」と不満を表明。「米国第一」を掲げ、製造業振興や雇用拡大に取り組むトランプ氏にとっては面目をつぶされた格好で、いら立ちを募らせているとみられる。
Very disappointed with General Motors and their CEO, Mary Barra, for closing plants in Ohio, Michigan and Maryland. Nothing being closed in Mexico & China. The U.S. saved General Motors, and this is the THANKS we get! We are now looking at cutting all @GM subsidies, including....
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2018年11月27日
GMの工場停止はFRBのせい 利上げ改めて批判
【ワシントン=時事】トランプ米大統領は27日、米紙ワシントン・ポストとのインタビューで、最近の株価急落や自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が発表した工場停止に関し、連邦準備制度理事会(FRB)は「間違いを犯している」と述べ、責任は政策金利引き上げを続けているFRBにあると強調した。
トランプ氏は「FRBがやっていることは全くの見当違い」と切り捨て、利上げが景気に悪影響を及ぼしていると主張。GMが前日発表した米国とカナダにある5工場での生産停止も、利上げで景気が悪化したことが要因だとの見解を示した。
その上でパウエルFRB議長について「今のところ、彼の選定には全く満足していない」と述べ、仕事ぶりに強い不満を口にした。
(2018/11/28 11:30)