[ ICT ]
(2018/12/8 06:30)
米アップルは、来年稼働する次世代高速通信、第5世代(5G)ネットワークに対応する新型「iPhone(アイフォーン)」の発表を少なくとも2020年まで先送りする計画だ。事情に詳しい関係者が明らかにした。
アップルが5G対応機器の発表を遅らせる間に、ライバル企業のサムスン電子などが顧客獲得で優位に立つ可能性がある。
匿名を条件に述べた関係者によると、アップルは3Gと4Gが導入された時と同様、5Gもサービス開始から1年程度は時間を空け、その後で対応する主力製品を投入する見通しだ。
アップルはこれまで、新ネットワークに対応して競合他社がいち早く売り出すスマートフォンはサービス範囲などをめぐり問題が発生しがちなため、消費者は新製品にあまり飛び付かないと想定してきた。同社の予想は的中したが、5Gの場合は通信速度が飛躍的に向上することから、様子見という決断はリスクとなる可能性がある。
アップルにコメントを求めたが返答は得られていない。(ブルームバーグ)
(2018/12/8 06:30)