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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/12/11 12:30)
中国の乗用車販売は6カ月連続で前年同月比マイナスとなり、将来の成長を世界最大の自動車市場である中国に賭けている世界の自動車メーカーへの圧力は強まった。
中国全国乗用車市場情報連合会(乗連会)の10日の発表によると、11月のセダンや多目的自動車(MPV)、スポーツ多目的車(SUV)を含む乗用車販売台数は前年同月比18%減の205万台となった。この結果、今年1-11月の販売台数は前年同期比4.3%減となり、年間ベースで少なくとも20年ぶりの前年割れがほぼ確実な情勢となった。
米国との貿易戦争は収まる兆しが見えず、株価下落が消費者の購買力の重しとなる中、世界の自動車メーカーが1990年代から成長の原動力として依存してきた中国市場の縮小はさらに続く可能性がある。中国で配車サービスの人気が高まっていることも、個人による自動車購入の必要性を低下させている。
欧州や北米でも需要の伸びは失速しており、自動車各社が頼るべき市場は数少なくなった。中国自動車流通協会によると、自動車在庫を測る指数は11月に過去最高を記録した。(ブルームバーグ)
(2018/12/11 12:30)