[ 科学技術・大学 ]

【電子版】NASAのボイジャー2号、太陽圏外に到達 41年間で飛行距離180億km超

(2018/12/11 16:00)

  • 無人宇宙探査機「ボイジャー」のイメージ図(提供:NASA/JPL-Caltech)(クリックで拡大)

【ワシントン=時事】米航空宇宙局(NASA)は10日、1977年に打ち上げられた無人宇宙探査機「ボイジャー2号」が11月5日に、太陽から高速で吹き出る粒子「太陽風」の影響が及ぶ「太陽圏」の外に到達したと発表した。人工物体が太陽圏外に出たのは、2012年の姉妹機「ボイジャー1号」に続き2機目。

 NASAによると、ボイジャー2号が搭載するプラズマ観測装置からのデータで、同機周辺に太陽風が吹いておらず、太陽圏外の「恒星間空間」に入ったことが分かった。飛2行距離は、打ち上げから41年間で約180億キロメートルを超えているという。

  • ボイジャー1号と2号の位置関係を示したイメージ図。太陽風の届かないヘリオスフィアの外側に到達した(提供:NASA/JPL-Caltech)(クリックで拡大)

 NASA太陽系物理学部門のニコラ・フォックス氏は「ボイジャーが送ってくる太陽影響圏の境界に関する情報は、『地図なき領域』のこれまで分からなかった姿の一端を見せてくれる」と意義を語った。先に太陽圏外へ出たボイジャー1号のプラズマ観測装置は、既に機能を停止している。

 ボイジャー2号は1号と同時期に打ち上げられ、当初計画された5年の耐用年数を大幅に超えて飛行。これまでに木星、土星、天王星、海王星に接近して観測データを地球に送信した。

(2018/12/11 16:00)

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

↓もっと見る

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン