[ ICT ]
(2018/12/12 15:30)
【北京=ロイター時事】中国規制当局は「オンラインゲーム道徳委員会」を設置し、既に20本のゲームを審査した。国営新華社が10日伝えた。今年ほとんど凍結されていたゲームの審査を、政府が再開する方向で準備を進めているとの期待が高まっている。
中国は世界最大のゲーム市場だが、暴力的で近視を進行させる上、青少年が中毒になるとの批判の高まりを契機に、規制の見直しが行われた。こうした状況の中、ゲームの新規承認は3月から停止している。
新規承認の凍結はゲーム関連株の重しとなり、スマートフォン向けゲームの今後の見通しに影を落とした。中国の業界大手テンセント・ホールディングス(騰訊)は、2018年4~6月期決算が約10年ぶりに減益となった。
新華社は7日夜、共産党中央宣伝部の指導下で設置された道徳委員会が既に20本のゲームを審査し、11本のゲームについては「道徳面の危険要因」を取り除く形の改良を求め、残り9本は内容が不適切との理由で不承認としたと報じた。
(2018/12/12 15:30)