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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/12/17 16:30)
米ボーイングは中国で初めて完成させた同社旅客機737MAXを中国国際航空に納入した。くすぶる米中貿易摩擦を横目で見つつ、中国での製造に足を踏み入れた。
この旅客機はどう見ても「米国製」だが、米国外で出荷される機体としては同社初。上海の南東90マイル(約145キロメートル)に位置する舟山にある最終仕上げおよび引き渡しセンターの操業開始を記す。この施設の最終仕上げ部門は国有の中国商用飛機(COMAC)との合弁事業だ。
ボーイング・チャイナのジョン・ブランズ社長は15日に記者団に対し、舟山の施設について「こうした規模での展開は、当社の歴史の中で本当にわくわくする瞬間だ。この市場に対する当社のコミットメントをまさに示している」と語った。
ボーイングが製造する約4機に1機は中国向けで、中国の航空会社は同社の最大の収益源である737の最大の買い手。
ボーイングは舟山の新施設で将来的に737MAXを年間100機の最終仕上げを行う計画だ。ブランズ社長は本格稼働の時期については言及を控えたが、従業員の熟練に応じて「徐々に向上する」と説明した。約75人の従業員の大部分はボーイングの米社員で、新たに採用された従業員の育成を手助けするため一時的に駐在する。
ブランズ社長によると、舟山の施設の塗装部門がまだ稼働していないため、中国国際航空に今回納入された機体は米国で塗装された。中国では内装の総仕上げが行われたが、「作業指示はかなり限定的」だったという。(ブルームバーグ)
We’re celebrating the first delivery to @AirChinaNA with joint venture partner @COMACAmerica today from the new 737 Completion and Delivery Center in Zhoushan, China, marking a new era in #Boeing’s partnership with the Chinese aviation industry. RELEASE: https://t.co/aft9TBVCPM pic.twitter.com/25sfJEdGIf
— The Boeing Company (@Boeing) 2018年12月15日
(2018/12/17 16:30)