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[ 商社・流通・サービス ]
(2018/12/21 11:30)
11.5万人超に影響
【ロンドン=時事】英ロンドン近郊のガトウィック空港で19日夜から20日にかけて、ドローン(小型無人機)が上空を飛び回り、安全確保のために滑走路が閉鎖された。空路は大混乱に陥り、クリスマス休暇を迎えた旅行客の足を直撃。ドローン捕獲などで警察に加えて軍も出動し、事態収拾を急いでいる。
英メディアによると、ドローンは2機あり、19日夜から20日にかけて断続的に空港内を飛行している。何者かが遠隔地から操作しているとみられる。警察はテロではなく、意図的な妨害行為とみて捜査しているが、ドローン捕獲や犯人確保には至っていないという。
20日には約760便、約11万人が空港を利用する予定だったが、全便が欠航となった。一部の旅行客は空港内での寝泊まりを強いられているほか、着陸予定だった便もフランス・パリを含む他の空港に行き先を変更された。21日以降も混乱が続く可能性がある。
メイ首相は記者会見で「このような行為は違法だ」と指摘。英国では空港周辺でのドローンの飛行は法律で禁じられ、最大5年の実刑が科されるが、今回の事態を受けて規制強化論が強まっている。
ガトウィックは英国でヒースローに次ぐ2番目に大きな空港。日本の航空会社は直接乗り入れていない。
(2018/12/21 11:30)