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[ 科学技術・大学 ]
(2018/12/22 07:00)
太陽系で最も遠い天体を発見したと、米カーネギー研究所などの研究チームは18日までに発表した。直径約500キロメートルの氷の天体と推定され、太陽からの距離は地球―太陽間の距離(約1億5000万キロメートル)の約120倍。100倍を超える天体が見つかったのは初めてで、太陽の周りを回る公転周期は1000年超の可能性がある。
研究チームは11月に米ハワイ島にある日本の国立天文台のすばる望遠鏡を使ってこの天体を発見。今月、南米チリにある望遠鏡でも確認し、国際天文学連合(IAU)に仮称「2018VG18」として認められた。愛称は「ファーアウト」という。
太陽系外縁部の天体は暗く、観測しにくいが、近年は望遠鏡の性能が向上して次々に見つかっている。2005年には大きさが冥王星並みの天体「エリス」が発見され、IAUが翌年の総会で冥王星を惑星から除外し、エリスなどとともに新設の「準惑星」に分類するきっかけになった。ファーアウトは冥王星より3倍も遠いという。(時事)
(2018/12/22 07:00)