[ 政治・経済 ]
(2018/12/24 18:00)
中国財政省は24日、700品目余りに対する輸入関税を来年1月1日から引き下げると発表した。中国経済の開放と国内消費者が負担するコスト低減を目指す取り組みの一環。今年発表された関税下げはこれで3度目となる。
一部品目への輸入関税の暫定税率はゼロとなる。輸出関税も一部引き下げる。米国の輸出も関税下げによる恩恵を受けるとみられるが、現在の協議で打開に至らなければ、引き続き報復関税にさらされる。
米国産大豆への追加関税によって家畜の飼料に使われることが多い大豆かすも影響を受けており、中国はヒマワリや菜種を含むミール(かす)の輸入関税を廃止する。医薬品の一部原料に対する関税もゼロにする。また、航空機用ジェネレーターでは1%、自動車の組み立てラインで使われる溶接ロボットでは5%など、ハイテク輸入関税も「比較的低水準に」設定される。
財政省のウェブサイトに掲載された別の資料によると、情報技術(IT)製品の輸入については来年7月1日から医療診断装置やスピーカー、プリンターなど幅広い範囲で最恵国の関税率が一段と引き下げられる予定。(ブルームバーグ)
(2018/12/24 18:00)